Malvern Panalyticalが、バイオ医薬品の初期スクリーニング向けに「Zetasizer Core」を発表しました。Dimer Instrumentsとの共同開発で、Zetasizerの系列としては30年以上の延長線上にある装置だと同社は説明しています。
1枚のプレートで測る3項目
載せているのは、動的光散乱(DLS)、静的光散乱(SLS)、そして内因性の示差走査蛍光(DSF)の3つです。DLSは粒子径の分布から凝集の兆しを、SLSは分子量と相互作用のパラメータを、内因性DSFは芳香族アミノ酸の蛍光変化から熱に対する構造の崩れを見ます。
この3つはそれぞれ別の不安定さを指しています。構造が崩れやすいのか、溶液中で粒子どうしが寄りやすいのか、すでに凝集が進んでいるのか。従来は装置を移りながら順に測っていた項目で、装置が変われば試料も分注も分かれます。同じプレートで同時に測れば、3つの結果が同じ試料の同じ状態を指していることになり、突き合わせるときのずれが減ります。
標準の96・384・1536ウェルプレートに対応するので、既存の分注ロボットやLIMSの流れにそのまま挟めます。
出荷時期と、判断の位置
顧客向けの出荷は2027年1月からとされています。
この装置が効いてくるのは、候補分子がまだ数百のあいだです。開発可能性(developability)の評価は、凝集・熱安定性・粘度といった性質を早い段階で見て、後工程で詰まる分子を先に落とす作業ですが、試料が少なく時間も限られるほど、測れる項目は減ります。1枚のプレートに3項目が乗るというのは、落とす根拠の数がそのぶん増えるという話です。
測る項目を増やすことより、同じ試料で測ることのほうが、後で効いてきます。
※ 本ページは公開情報をもとにした紹介です。仕様・出荷時期・対応プレートの詳細は公式情報をご確認ください。