探索・設計Research × Nonclinical / トピック 3 of 15
分子・ベクター・細胞設計
配列・抗原・LNPmRNAなどを包んで細胞へ届ける脂質の微粒子。全身投与では肝細胞に取り込まれやすい。・ベクター・細胞をどう設計するか(モダリティ抗体・低分子・核酸・細胞治療など、医薬品の種類・創薬手法の区分。別の設計変数と目標)
設計段階で有効性・安全性・製造性の大枠が決まるため、後工程で取り返しにくい変数(親和性、リンカー安定性、修飾、血清型、CAR構造など)をこの時点で意図的に選び取っておく必要があります。設計変数はモダリティで大きく異なるので、同じ「設計」でも見るべき軸が変わります。
7モダリティを比較53装置・試薬の代表例
共通の考え方いずれのモダリティでも、標的(抗原・遺伝子・配列)の選択を起点に、有効性・オフターゲット/免疫原性・製造性(CMC)・送達を同時に見据えて設計し、in silico設計と実験的スクリーニングを反復するのが基準的な進め方です。設計判断は後工程(品質特性・安全性評価)の前提になるため、目標プロファイル(TPP/QTPP)と結びつけて記録します。
モダリティ別の進め方(7比較)
モダリティアプローチ(手法)読み出し・指標留意点
抗体(mAb)可変領域抗体の抗原を認識する先端部分。CDRとフレームワーク領域からなり、標的にフィットするかで結合が決まる。(VH/VL・CDR抗体可変領域のうち抗原と直接接触するループ状の領域。重鎖・軽鎖に3本ずつあり、標的にはまり込む。)の取得(ハイブリドーマ免疫でできた抗体産生B細胞と骨髄腫細胞を融合し、単一の抗体を安定に作らせ続ける細胞。/ファージディスプレイ抗体断片をファージ表面に提示し、標的に結合するものを試験管内で選び出す抗体取得の手法。/トランスジェニックマウス抗体遺伝子をヒトのものに置き換えたマウス。免疫して完全ヒト抗体を取得するのに使う。)と親和性成熟変異を入れてより強く結合する抗体変異体を選び、落ちた結合を回復・向上させる工程。、ヒト化マウス抗体の抗原認識部だけを残し、それ以外をヒト配列に置き換えて免疫原性を下げる工程。。Fc領域抗体の定常部にあたる「足」の部分。FcγRや補体、FcRnと相互作用し、機能や血中半減期を担う。の改変でエフェクター機能抗体が免疫系を動かして標的細胞を排除する働き。ADCCやCDCなどがある。(ADCC抗体FcがNK細胞などのFcγRIIIaに結合し、そのエフェクター細胞に標的細胞を傷害させる作用。/CDC抗体Fcに補体C1qが結合してカスケードが進み、膜侵襲複合体が標的細胞の膜を破壊する作用。)やFcRnIgGを細胞内でリサイクルして血中半減期を延ばす受容体。サイレンシング設計でも結合を残すことが多い。結合による血中半減期薬の血中濃度が半分に下がるまでの時間。抗体フラグメントでは短く、延長の工夫が要る。を調整親和性抗体が抗原に結合する強さ。解離定数などで表し、値が小さいほど強く結合することを示す。(KD)、特異性分析法において、共存する不純物・分解物・添加剤などが存在しても目的成分だけを正確に測定できる能力。・交差反応ある抗原に対して生じた抗体が、構造の類似した別の抗原にも結合・反応する現象。性、エフェクター活性、in vivo生きた動物の体内で試験を行うこと。物質が吸収・代謝を受けた実際の状態での影響を見られる。半減期薬の血中濃度が半分に下がるまでの時間。抗体フラグメントでは短く、延長の工夫が要る。、開発容易性(発現量細胞が目的のタンパク質を作る量。低いと必要量の確保に手間がかかり、製造コストが上がる。・凝集・粘度液体の流れにくさを表す物理的性質で、タンパク質濃度の上昇に伴い非線形に増大する。)エフェクター機能抗体が免疫系を動かして標的細胞を排除する働き。ADCCやCDCなどがある。は用途に応じて増強/サイレンシング抗体のエフェクター機能をあえて弱める設計。L234A/L235A(LALA)などの変異が用いられる。(例:LALA抗体のエフェクター機能をあえて弱める設計。L234A/L235A(LALA)などの変異が用いられる。型変異)を使い分け。凝集性・化学的分解ホットスポット脱アミド化や酸化などの化学的分解が起きやすい配列上の箇所。配列を見て先読みできる。など製造性リスクを早期に配列レベルで潰す。標的介在性クリアランス(TMDD)抗体が標的に結合して複合体ごと消失するために生じる、用量応答の非線形な振る舞い。が薬物動態投与した薬が体内で吸収・分布・代謝・排泄されていく挙動。ADCではDARが大きく影響する。に影響し得る点も設計時に想定
ADC抗体・リンカー(切断型/非切断型)・ペイロード(多くは高活性の細胞毒)・コンジュゲーション部位(Lys/Cys抗体の鎖間ジスルフィドを部分還元して生じるチオール基に薬物を結合させる方式。偶数のDAR分布になりやすい。/部位特異的)とDAR抗体薬物複合体(ADC)で、抗体1分子に結合した薬物の平均数です。効果と安全性を左右するため測定する指標です。詳しく →(薬物抗体比抗体薬物複合体(ADC)で、抗体1分子に結合した薬物の平均数です。効果と安全性を左右するため測定する指標です。詳しく →)を組み合わせて設計DAR抗体薬物複合体(ADC)で、抗体1分子に結合した薬物の平均数です。効果と安全性を左右するため測定する指標です。詳しく →と均一性、リンカーADCで抗体とペイロードをつなぐ部分。両者の結合や体内での薬物放出の性質を左右する。血中安定性、ペイロード抗体薬物複合体(ADC)で抗体に結合させる強力な細胞毒(薬物)です。抗体によって標的の細胞まで運ばれ、そこで細胞を殺す作用を担います。詳しく →遊離挙動、バイスタンダー効果、治療係数DAR抗体薬物複合体(ADC)で、抗体1分子に結合した薬物の平均数です。効果と安全性を左右するため測定する指標です。詳しく →が高いほど疎水性分子が水と親和せず、油脂や非極性溶媒と相互作用しやすい性質で、二本鎖RNAと一本鎖RNAではその程度が異なり分離の指標となる。・凝集・クリアランス亢進のリスク。部位特異的コンジュゲーション抗体などの決まった位置にだけ薬物や標識を結合させる手法です。結合数や位置がそろい、品質の均一な製品を作りやすくなります。詳しく →で均一性を上げる設計が主流。ペイロード抗体薬物複合体(ADC)で抗体に結合させる強力な細胞毒(薬物)です。抗体によって標的の細胞まで運ばれ、そこで細胞を殺す作用を担います。詳しく →は高活性ゆえ安全域(治療係数)設計が要
mRNA-LNPコドン最適化アミノ酸配列を変えずにDNAのコドンの並べ方だけを組み替え、発現量を高める設計操作。、5'/3'UTRmRNAのコード領域の前後にあり、翻訳効率と安定性を調整する非翻訳領域。設計、修飾ヌクレオシド天然の塩基に化学的な手を加えたヌクレオシドで、自然免疫センサーによる認識を弱める。(N1-メチルシュードウリジン治療用mRNAでウリジンの代わりに全置換して使う改変ヌクレオシドで、免疫回避と翻訳量向上を担う。)による自然免疫病原体を素早く感知して働く生体防御の仕組み。dsRNAをウイルスの痕跡とみなし炎症反応を起こします。応答の抑制、キャップ(Cap1)付加、そしてイオン化脂質脂質ナノ粒子(LNP)の主要材料で、pHによって電荷が変わる脂質です。核酸を包み込み、細胞の中へ送り込む役割を担います。詳しく →・ヘルパー脂質LNPを構成するリン脂質で、粒子の構造を補助する。・コレステロール・PEG脂質LNP表面を覆い、安定性や体内動態を調整する脂質。からなるLNPmRNAなどを包んで細胞へ届ける脂質の微粒子。全身投与では肝細胞に取り込まれやすい。組成の最適化タンパク発現量細胞が目的のタンパク質を作る量。低いと必要量の確保に手間がかかり、製造コストが上がる。・持続、自然免疫病原体を素早く感知して働く生体防御の仕組み。dsRNAをウイルスの痕跡とみなし炎症反応を起こします。応答(I型IFN等)の抑制、LNPmRNAなどを包んで細胞へ届ける脂質の微粒子。全身投与では肝細胞に取り込まれやすい。粒子径mRNAなどを包む脂質ナノ粒子(LNP)の大きさと、有効成分を内包できた割合です。品質や効果に関わる指標です。詳しく →・PDI粒子径分布の広がりを表す指標。DLSで会合や凝集の傾向を早期に捉えるのに使う。・封入率mRNAなどを包む脂質ナノ粒子(LNP)の大きさと、有効成分を内包できた割合です。品質や効果に関わる指標です。詳しく →、標的組織への送達ゲノム編集ツールや核酸医薬などを標的細胞・組織まで安全かつ効率よく運ぶための技術・方法論の総称。効率イオン化脂質脂質ナノ粒子(LNP)の主要材料で、pHによって電荷が変わる脂質です。核酸を包み込み、細胞の中へ送り込む役割を担います。詳しく →のpKa緩衝が最もよく効くpHの目安となる値。重炭酸緩衝系ではおおよそ6付近にあるとされる。・PEG脂質LNP表面を覆い、安定性や体内動態を調整する脂質。の割合が生体内分布投与した薬が体内のどこにどれだけ届き、どれだけ留まるかを測る評価のこと。と忍容性患者が薬や投与に伴う痛み・刺激などをどれだけ耐えられるかの度合い。高張の製剤などで評価される。を左右。修飾ヌクレオシド天然の塩基に化学的な手を加えたヌクレオシドで、自然免疫センサーによる認識を弱める。と精製(dsRNAmRNA製造などで生じる二本鎖RNA(dsRNA)や鋳型DNAなど、製造工程に由来する不純物の残存量を調べる試験です。詳しく →除去)で免疫原性薬そのものが患者の免疫応答を誘発しやすい性質。凝集体や不純物、投与経路、患者背景などが要因になる。を抑える。全身投与では肝集積が生じやすい点を送達ゲノム編集ツールや核酸医薬などを標的細胞・組織まで安全かつ効率よく運ぶための技術・方法論の総称。設計で考慮
AAV(遺伝子治療)血清型AAVのカプシドの種類による分類。組織指向性が異なり、狙う臓器や細胞に応じて選び分けられる。の選択・カプシド改変(指向性進化突然変異・選択を繰り返す人工的な進化プロセスにより、目的の性質を持つタンパク質や遺伝子を創出する手法。/合理設計構造・機能に関する既存の知見をもとに、どの残基をどう変えれば目的の性質が得られるかを予測して配列を設計するアプローチ。)による組織指向性ウイルスベクターが特定の組織や細胞に取り込まれやすい性質。AAVではカプシドの血清型で変わる。と中和抗体ウイルスベクターのカプシドなどに結合し、細胞に届く前に働きを失わせる抗体。再投与の壁になる。回避、プロモーターRNAポリメラーゼが結合して転写を開始するDNA上の特定の塩基配列領域。選択、導入遺伝子ベクターで細胞に運んで働かせる目的の遺伝子。カセット設計(パッケージ容量 約4.7 kb以内に収める。ITRAAVゲノムの両端にある逆位末端反復配列。複製とパッケージングのシグナルとして働き、この間の配列がカプシドに詰め込まれる。分を含む点に留意)標的組織への形質導入ウイルスベクターを介して細胞に外来遺伝子を導入すること。導入細胞の割合が形質導入効率として評価される。効率・組織特異性分析法において、共存する不純物・分解物・添加剤などが存在しても目的成分だけを正確に測定できる能力。、導入遺伝子ベクターで細胞に運んで働かせる目的の遺伝子。発現量細胞が目的のタンパク質を作る量。低いと必要量の確保に手間がかかり、製造コストが上がる。、既存中和抗体ウイルスベクターのカプシドなどに結合し、細胞に届く前に働きを失わせる抗体。再投与の壁になる。の回避、ベクター収量・空/実比遺伝子を積んだ実カプシドと、中身が空の殻の割合。空が多いほど無駄な粒子が増え、免疫応答の懸念にもなる。大きな導入遺伝子ベクターで細胞に運んで働かせる目的の遺伝子。はデュアルベクター等の工夫が要。プロモーターRNAポリメラーゼが結合して転写を開始するDNA上の特定の塩基配列領域。/エンハンサーの選択で発現目的タンパク質をコードする遺伝子を宿主細胞内で転写・翻訳させ、機能的なタンパク質として産生させる工程。の組織特異性分析法において、共存する不純物・分解物・添加剤などが存在しても目的成分だけを正確に測定できる能力。と持続を設計。既存中和抗体ウイルスベクターのカプシドなどに結合し、細胞に届く前に働きを失わせる抗体。再投与の壁になる。は対象患者選択に影響し、抗カプシドウイルスの遺伝物質を包むタンパク質の殻。AAVでは直径数十ナノメートルの正二十面体の構造をとる。免疫応答のため実質的に再投与が難しく単回投与を前提に設計する点も論点
siRNA・ASO(核酸)配列選択後、化学修飾核酸の糖・骨格・末端に施し、安定性・結合力・免疫原性を整える改変。(2'-MOE核酸の糖の2'位に施す化学修飾。標的との結合親和性とヌクレアーゼ耐性を高める。/2'-O-MeRNA糖部分の2'位の水酸基にメチル基を付加する化学修飾で、免疫認識の回避などに関与する。/LNA糖の2'-Oと4'-Cを架橋して立体配座を固定した核酸修飾。短い鎖でも非常に強い結合を実現する。、ホスホロチオエート(PS)リン酸骨格の酸素の一つを硫黄に置き換えた核酸の修飾。分解耐性を高め、体内動態にも寄与する。骨格)で安定性・親和性抗体が抗原に結合する強さ。解離定数などで表し、値が小さいほど強く結合することを示す。・ヌクレアーゼ耐性を付与。肝臓標的ではGalNAc抱合核酸医薬に糖を付け、肝細胞へ能動的に取り込ませる修飾。でASGPR肝細胞表面に多く発現する受容体。GalNAcが結合し、核酸を肝細胞へ取り込ませる入口になる。経由の肝細胞取り込みを設計標的ノックダウン核酸医薬などで標的遺伝子の発現を下げること。細胞での薬効指標になる。効率・持続、ヌクレアーゼ核酸を分解する酵素です。製造では培養由来の残存DNA/RNAを分解・除去して製品の純度を高める目的で使い、ベンゾナーゼが代表例です。詳しく →耐性・半減期薬の血中濃度が半分に下がるまでの時間。抗体フラグメントでは短く、延長の工夫が要る。、オフターゲット意図した標的以外の似た配列に結合・作用してしまうこと。核酸医薬の毒性や副作用の一因。(配列相同性・ハイブリダイゼーション依存)、送達ゲノム編集ツールや核酸医薬などを標的細胞・組織まで安全かつ効率よく運ぶための技術・方法論の総称。組織分布PS骨格リン酸骨格の酸素の一つを硫黄に置き換えた核酸の修飾。分解耐性を高め、体内動態にも寄与する。・化学修飾核酸の糖・骨格・末端に施し、安定性・結合力・免疫原性を整える改変。は忍容性患者が薬や投与に伴う痛み・刺激などをどれだけ耐えられるかの度合い。高張の製剤などで評価される。(肝毒性・補体活性化T細胞を抗原刺激や人工的な刺激試薬で活性化し、増殖・機能発揮できる状態に誘導する操作。・血小板減少など)に影響し得るため設計と安全性がトレードオフ。GalNAc抱合核酸医薬に糖を付け、肝細胞へ能動的に取り込ませる修飾。は実質的に肝限定の送達ゲノム編集ツールや核酸医薬などを標的細胞・組織まで安全かつ効率よく運ぶための技術・方法論の総称。
細胞治療(CAR-T・iPS)CAR特定の抗原を認識するよう設計し、細胞に導入して指向性を与える人工の受容体。構造(抗原認識scFv重鎖と軽鎖の可変ドメインを短いペプチドリンカーでつないだ1本鎖の抗体フラグメント。多価化しやすい。・ヒンジ/スペーサー・膜貫通・共刺激ドメイン(CD28/4-1BB)・CD3ζ)の設計と、遺伝子導入法(レンチウイルス分裂していない細胞にも遺伝子を組み込めるレトロウイルスベクター。CAR-Tで広く使われる。/レトロウイルス/トランスポゾンゲノムを動き回る転移因子を応用し、ウイルスを使わず遺伝子を組み込む非ウイルス法。/CRISPR狙った箇所のゲノム配列を書き換える技術。変化が恒久的で、オフターゲットのリスクが加わる。等のノックインゲノムの狙った座位に目的の遺伝子を組み込むこと。挿入位置を制御でき挿入変異リスクを抑える。)の選択抗原特異的細胞傷害活性標的細胞をどれだけ殺傷できるかで測る、NK細胞製品の効力(ポテンシー)指標。、増殖・持続性(persistence投与したベクターや細胞が体内にどれだけ長く残り続けるか。分布・sheddingと一体で評価する。)・メモリー分化、サイトカイン細胞が放出する免疫の情報伝達物質。細胞治療では効果と安全性のリードアウトになる。分泌プロファイル、導入効率・コピー数(細胞動態を評価)共刺激ドメインで持続性とサイトカイン細胞が放出する免疫の情報伝達物質。細胞治療では効果と安全性のリードアウトになる。挙動が変わる。組込み型ベクターは挿入変異ベクターがゲノムに組み込まれる際、近くの遺伝子の働きを乱し発がんなどを招くリスク。リスクとコピー数管理が課題。オフターゲット意図した標的以外の似た配列に結合・作用してしまうこと。核酸医薬の毒性や副作用の一因。/オンターゲット・オフ腫瘍の抗原発現目的タンパク質をコードする遺伝子を宿主細胞内で転写・翻訳させ、機能的なタンパク質として産生させる工程。確認が安全性設計の要
低分子構造ベース標的タンパク質の立体構造に候補分子を当てはめ、うまくはまるかを直接評価する手法。ドッキングが中核。設計(SBDD標的タンパク質の立体構造を手がかりに、そこに結合する分子を狙って設計する創薬手法。)とSAR分子の構造をどう変えると効き目や毒性がどう変わるかの関係。化合物最適化の指針になる。(構造活性相関分子の構造をどう変えると効き目や毒性がどう変わるかの関係。化合物最適化の指針になる。)でリードを最適化。複合体のX線構造や自由エネルギー計算で結合様式を読み、活性・選択性目的物と不純物を、溶出位置をどれだけ離して分けられるかの度合い。分離の分解能を左右する。と同時に物性(溶解度・LogD・pKa緩衝が最もよく効くpHの目安となる値。重炭酸緩衝系ではおおよそ6付近にあるとされる。)と代謝安定性肝ミクロソームや肝細胞などを用いた試験管内試験で、薬物が代謝酵素によってどれだけ速く分解されるかを評価する指標。を多目的で詰めますIC50対象の働きを半分に抑えるのに必要な薬物濃度で、値が小さいほど強く阻害する。hERG阻害の強さを表す。/Ki、標的ファミリー内選択性目的物と不純物を、溶出位置をどれだけ離して分けられるかの度合い。分離の分解能を左右する。、リガンド効率結合の強さを分子サイズ(重原子数)や脂溶性で割り引いて評価する効率指標。ヒットを次の最適化へ進めるかの判断に使う。(LE/LLE結合の強さを分子サイズ(重原子数)や脂溶性で割り引いて評価する効率指標。ヒットを次の最適化へ進めるかの判断に使う。)、溶解度・LogD・膜透過性化合物が細胞膜を透過する速さの指標。経口薬の吸収性の評価に使われる。、ミクロソーム代謝安定性肝ミクロソームや肝細胞などを用いた試験管内試験で、薬物が代謝酵素によってどれだけ速く分解されるかを評価する指標。活性だけを追うと物性と代謝が崩れ、先へ進めなくなります。多パラメータ最適化が本質で、誘導体を回す合成の速さも律速になります
このトピックで使う装置・試薬53件
装置・試薬の多くはモダリティを問わず共通に使われます。ここでは各モダリティの文脈での使い方として示しており、名称のリンク先(製品ガイド)は横断で参照できます。
抗体12件
装置・機器7
- ファージディスプレイ・パニング/自動液体ハンドリング磁気ビーズ(Dynabeads, Thermo Fisher)+KingFisher(Thermo Fisher)、Tecan Freedom EVO、Hamilton Microlab STAR
- トランスジェニックマウス抗体取得プラットフォームAblexis AlivaMab Mouse、Trianni Mouse、Ligand/OmniAb OmniRat/OmniMouse、Regeneron VelocImmune
- 表面プラズモン共鳴(SPR)親和性測定Cytiva Biacore 8K/T200、Bruker Sierra SPR-32、Nicoya OpenSPR
- バイオレイヤー干渉法(BLI)Sartorius Octet R8/RH16、Gator Bio Gator Prime
- フローサイトメトリー/単一B細胞スクリーニングBD FACSymphony、Beckman Coulter CytoFLEX、Bruker(旧Berkeley Lights) Beacon
- 分子生物学クローニング・PCRBio-Rad C1000 Touch、Thermo Fisher ProFlex、Eppendorf Mastercycler
- 抗体配列解析・ヒト化・in silico設計ソフトSchrödinger BioLuminate、Dassault Systèmes BIOVIA Discovery Studio、Benchling、Geneious Prime
試薬・キット5
- ファージディスプレイ抗体ライブラリ/ヘルパーファージCreative Biolabs ヒトscFv/Fabライブラリ、Sino Biological ファージディスプレイライブラリ、New England Biolabs Ph.D. ペプチドディスプレイキット、M13KO7 ヘルパーファージ
- 親和性成熟・変異導入キットAgilent GeneMorph II Random Mutagenesis Kit、Agilent QuikChange Lightning、NEB Q5 Site-Directed Mutagenesis Kit
- SPR/BLIセンサーチップ・バイオセンサーCytiva Series S CM5/SA/Protein A チップ、Sartorius Octet Anti-hIgG Fc(AHC)/SA バイオセンサー
- 遺伝子合成・可変領域クローニングTwist Bioscience 遺伝子合成、GenScript 遺伝子合成、IDT gBlocks
- 一過性発現用試薬(候補産生)Thermo Fisher Expi293/ExpiCHO Expression System、Polyplus FectoPRO
ADC10件
装置・機器5
- コンジュゲーション反応・精製システムCytiva ÄKTA pure/avant(脱塩・SEC精製)、Thermo Fisher Zeba/PD-10 脱塩
- DAR測定用 疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)Waters Protein-Pak Hi Res HIC カラム+Alliance/Arc HPLC、Agilent AdvanceBio HIC、Tosoh TSKgel Butyl-NPR
- インタクト質量/DAR解析 LC-MS(Q-TOF)Waters BioAccord/Xevo G3 QTof、Thermo Fisher Q Exactive/BioPharma Finder、Sciex X500B
- 逆相・SEC 純度/凝集分析(HPLC/UPLC)Waters ACQUITY UPLC、Agilent 1290 Infinity II、Thermo Fisher Vanquish
- 部位特異的コンジュゲーション用 酵素反応・分光測定Thermo Fisher NanoDrop/Qubit(抗体・ペイロード定量)、BMG LABTECH CLARIOstar
試薬・キット5
- リンカー(切断型/非切断型)vc-PAB(マレイミド-カプロイル-Val-Cit-PABC, Levena Biopharma/MedChemExpress)、SMCC 非切断型(Thermo Fisher)、SPDB(Levena/MedChemExpress)
- 細胞毒ペイロード(リンカー-ペイロード)MMAE/MMAF(MedChemExpress, Levena Biopharma)、DM1/DM4 メイタンシノイド(MedChemExpress)、Deruxtecan/SN-38 系トポイソメラーゼ阻害(MedChemExpress)
- 部位特異的コンジュゲーション試薬・酵素組換え微生物トランスグルタミナーゼ(Zedira Andracon/食品グレードはAjinomoto Activa)、Sortase A、非天然アミノ酸取り込み系(Ambrx 系)
- 還元・コンジュゲーション補助試薬TCEP(Thermo Fisher Bond-Breaker)、DTNB(Ellman試薬, Thermo Fisher)
- バッファー交換・精製消耗品Cytiva HiTrap Desalting、Thermo Fisher Zeba Spin、Merck Amicon Ultra 限外ろ過
mRNA-LNP11件
装置・機器6
- in vitro転写(IVT)・熱サイクラー/サーモミキサーEppendorf ThermoMixer C、Bio-Rad C1000 Touch、Thermo Fisher ProFlex
- LNP製剤化 マイクロ流体/衝突噴流ミキサーPrecision NanoSystems NanoAssemblr Ignite/Blaze、Knauer/Evonik IJM NanoScaler
- LNP粒径・ゼータ電位測定(DLS)Malvern Panalytical Zetasizer Ultra、Anton Paar Litesizer、Wyatt DynaPro
- mRNA純度・完全性キャピラリー電気泳動/バイオアナライザAgilent 2100 Bioanalyzer/Fragment Analyzer、Agilent 4200 TapeStation
- 配列・コドン最適化・UTR設計ソフトGenScript GenSmart、Twist Bioscience Codon Optimization、Benchling、DNASTAR Lasergene
- 核酸定量/濃度測定Thermo Fisher NanoDrop One、Qubit 4、Promega QuantiFluor
試薬・キット5
- IVT用T7 RNAポリメラーゼ・反応キットThermo Fisher MEGAscript/MEGAclear T7、NEB HiScribe T7、Promega T7 系
- 修飾ヌクレオシド三リン酸(N1-メチルシュードUTP等)TriLink BioTechnologies N1-Methylpseudo-UTP、Jena Bioscience 修飾NTP、APExBIO 修飾ヌクレオチド
- キャップ試薬(Cap1)TriLink CleanCap Reagent AG、NEB Vaccinia Capping System+mRNA Cap 2'-O-Methyltransferase、Thermo Fisher ScriptCap m7G
- イオン化脂質・ヘルパー脂質・PEG脂質Avanti Polar Lipids(Merck傘下)DSPC・コレステロール・DMG-PEG2000、Broadpharm/Cayman SM-102・ALC-0315・ALC-0159、Precision NanoSystems GenVoy-ILM(プレミックス)
- 鋳型プラスミド/DNA調製Aldevron GMP プラスミド、NEB制限酵素(線状化)、Twist/GenScript 遺伝子合成
細胞治療11件
装置・機器6
- CARコンストラクト・ベクター設計ソフトBenchling、SnapGene、VectorBuilder(レンチ/レトロ/トランスポゾン設計)、Geneious Prime
- CRISPRガイドRNA設計・ノックイン設計ソフトBenchling CRISPR Guide RNA Tool、IDT CRISPR-Cas9 Design、Synthego Design Tool、Broad GPP sgRNA Designer
- エレクトロポレーション(RNP/トランスポゾン導入)Thermo Fisher Neon NxT、Lonza 4D-Nucleofector、MaxCyte ExPERT ATx/GT
- レンチ/レトロウイルス産生・力価評価(設計反復用)Takara Lenti-X qRT-PCR Titration、Bio-Rad ddPCR(コピー数)、Beckman Coulter CytoFLEX(形質導入率)
- CAR発現確認 フローサイトメトリーBD FACSymphony/FACSCanto、Beckman Coulter CytoFLEX、Cytek Aurora
- クローニング・PCRNEB NEBuilder HiFi、Bio-Rad C1000 Touch、Thermo Fisher ProFlex
試薬・キット5
- レンチ/レトロウイルスベクター系プラスミドAddgene pCDH/psPAX2/pMD2.G(レンチ)、Takara RetroNectin+レトロウイルスパッケージング、System Biosciences(SBI)レンチシステム
- トランスポゾン遺伝子導入システムpiggyBac トランスポゾン/トランスポザーゼ(System Biosciences)、Sleeping Beauty SB100X
- CRISPRノックイン試薬(Cas9・sgRNA・HDRテンプレート)IDT Alt-R S.p. Cas9 Nuclease V3+Alt-R crRNA/tracrRNA、Synthego sgRNA、NEB EnGen Cas9
- CAR遺伝子合成(scFv・共刺激・CD3ζカセット)Twist Bioscience 遺伝子合成、GenScript 遺伝子合成、IDT gBlocks
- エレクトロポレーション用バッファー・キットLonza 4D-Nucleofector Kit(P3 Primary Cell)、Thermo Fisher Neon NxT Kit、MaxCyte プロセシングアセンブリ
低分子9件
装置・機器5
- X線結晶構造解析システム(複合体構造からの結合様式の把握)Rigaku XtaLAB Synergy、Bruker D8 VENTURE、放射光ビームライン(SPring-8 / Diamond)
- 表面プラズモン共鳴(SPR)装置(結合親和性・速度論の確認)Cytiva Biacore 8K、Cytiva Biacore T200、Sartorius Octet R8(BLI)
- 核磁気共鳴(NMR)分光計(構造確認・結合様式の解析)Bruker Avance NEO 400/600 MHz、JEOL JNM-ECZシリーズ
- マイクロ波合成装置・自動フラッシュ精製(誘導体展開)Biotage Initiator+、Biotage Isolera、Teledyne ISCO CombiFlash
- 分取HPLC/超臨界流体クロマトグラフィー(異性体・光学分割)Waters ACQUITY UPC2、Agilent 1260 Infinity II SFC、島津 Nexera UC
試薬・キット4
- 計算化学・分子設計ソフトウェアSchrödinger Maestro / Glide / FEP+、OpenEye OMEGA / ROCS、Chemical Computing Group MOE、CCDC GOLD
- キラル分離カラム(光学異性体の分離・純度確認)Daicel CHIRALPAK / CHIRALCEL、Phenomenex Lux
- 合成試薬・触媒(カップリング反応等の誘導体展開)Merck(Sigma-Aldrich)合成試薬、東京化成工業(TCI)、富士フイルム和光純薬
- 物性評価用アッセイプレート(溶解度・透過性)Corning Gentest Pre-coated PAMPA Plate System、Corning 96ウェル溶解度アッセイプレート
使う装置・手法CRISPRゲノム編集SPR(親和性)
深掘り分子・ベクター・細胞設計
規制・注意設計段階の判断は目標製品プロファイル(TPP/QTPP)や重要品質特性(CQA)と結びつけて根拠を残すことが期待されます。バイオ医薬品の非臨床安全性評価はICH S6(R1)、抗がん剤ではICH S9、遺伝子治療ではICH S12(非臨床バイオディストリビューション)が参照され、細胞治療を含めFDA・EMA等の各極ガイダンス(FDAのGene Therapy/CAR-T関連ガイダンス、EMAのGTMP/ATMP関連ガイドライン)に沿って計画します。遺伝子導入ベクターを用いる場合は挿入変異・造腫瘍性の観点が設計時から論点になります。
一次資料ICH S6(R1)(バイオテクノロジー応用医薬品の非臨床安全性評価)、ICH S9(抗悪性腫瘍薬の非臨床評価)、ICH M3(R2)(臨床試験実施のための非臨床安全性試験)、ICH S12(遺伝子治療用製品の非臨床バイオディストリビューション、2023年成立)。細胞治療・遺伝子治療はFDA CBERの各ガイダンス(Human Gene Therapy、CAR-T製品関連)およびEMAのGTMP/ATMP関連ガイドラインも参照。