技術トピック
2026.08.18

バイオ医薬品の不純物除去、いまどこで何を使うか——GENが製造各社に聞く

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Photo: JJ Ying / Unsplash

GEN が、バイオ医薬品製造の担当者に 「製品品質と患者の安全を確保するため、上流・下流のどの地点で、どのような技術を使って不純物を効果的に除去しているか」⁠を問うたラウンドアップ記事を掲載した。

問いの立て方に、この分野の性格が出ている。「どの技術が最良か」ではなく「どこで何を使うか」——不純物除去は単独の工程ではなく、工程列全体の配置の問題だからである。

何を「不純物」と呼んでいるのか

まず整理しておくと、不純物は由来で二つに分かれる。

この二つは対処の仕方が違う。工程由来は取り除く⁠。製品由来は、取り除くこともできるが、⁠そもそも作らない⁠(培養条件や製剤で抑える)ほうが効くことが多い。除去技術の話をするとき、この区別が曖昧なまま進むと議論が噛み合わない。

「どこで」が効く理由

同じ不純物でも、取る場所によって難易度が桁で変わる。

上流で決まる部分がある。 細胞の生存率が落ちれば、破裂した細胞からHCPとDNAが放出される。培養の後半をどこで切るかは、収量と純度の取引になる。細胞株の選択や培地の組成でも、出てくるHCPの種類と量は変わる。⁠下流で苦労する量は、上流で決まっているという言い方ができる。

回収の段階で大きく落ちる。 ハーベストと清澄化、あるいは中和・沈殿と深層ろ過は、地味だが負荷の大半をここで削る。ここが甘いと、後段のカラムに余計な負担がかかり、樹脂の寿命に響く。

捕捉工程は選択性が高い。 抗体であればプロテインAが大部分を一度に落とす。ただし完全ではなく、特定のHCPは製品と共に溶出してくることが知られている。

残りをポリッシングで詰める。 ポリッシングクロマトグラフィー(AEX/CEX/HIC/マルチモーダル)で、残存HCP・DNA・凝集体を規格まで落とす。フロースルーで通すか吸着させるかは、不純物と製品の性質の差による。近年はシングルユースの膜クロマトグラフィーがここに入ることが増えた。

ウイルスは別枠で担保する。 ウイルスろ過と低pH不活化は、除去というよりクリアランスを積み上げて示す性質の工程である。

「除ければよい」で終わらない

除去技術を選ぶときに実際に効いてくるのは、除去率そのものよりも周辺の条件である。

モダリティが増えると設計が変わる

抗体では確立された流れがあるが、他のモダリティでは前提が違う。

つまり「不純物除去の技術」は一枚のリストにはならない。⁠製品ごとに、何が問題になるかを先に決めてから工程を組む⁠——というのが、この種の問いに対する実務の答えといえる。

※ 本ページは公開情報(GEN の記事)をもとにしたProglenth編集部による整理です。回答者の具体的な発言・採用技術の詳細は一次情報をご確認ください。本文中の解説はバイオ医薬品製造一般の構造に関する説明であり、記事中で各社が述べた見解を要約したものではありません。

業界メディア報道
genengnews.com
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本記事は業界メディア等の報道をもとに、Proglenth編集部が独自に見出し・要約・解説を加えて整理したものです。正確性には努めていますが、最終的な仕様・条件は各社の公式情報・一次情報をご確認ください。編集の考え方は編集方針に記載しています。

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