旭化成バイオプロセスは、単回使用のウイルスろ過を自動で回すベンチトップ装置「VANTIJ® SU-VFC Benchtop」を発表しました。同社のVANTIJファミリーで初めてのベンチトップ規模の機種で、ボストンで9月22日から25日まで開かれるBioProcess International East(BPI East)2026で披露されます。
工程開発の規模に、装置のほうを合わせる
ウイルスろ過は、製造規模でこそ自動化された装置で運転されますが、工程開発や少量生産の段階では手作業の比重が上がります。SU-VFC Benchtopは、この規模に向けて自動化と単回使用の流路をそのまま持ち込む設計です。対応するフィルターは膜面積 0.12m² と 0.3m² の Planova™ 35N で、ラボ規模から工程開発までを守備範囲にしています。
段取りで迷わせない作り
組み立てはシャドーボード方式で、どの部品がどこに付くかが盤面に示されます。チューブセットは工具なしで着脱でき、接続点も見て分かる位置に置かれています。運転そのものはレシピで駆動する仕組みで、手順を装置側に持たせる形です。ウイルスろ過は精製の終盤に置かれることが多く、ここでの取り違えは後戻りが効きません。段取りの差が結果に出にくい作りは、担当者が入れ替わる現場ほど効いてきます。
遺伝子治療を最初の的にしている
同社はこの機種を、まず遺伝子治療の製造に向けたものと位置づけています。遺伝子治療では製造期間が長く、規制上の要求も重く、担当者の教育にも時間がかかります。製品ごとに条件が違うことも多いため、装置の側で手順を固定できると、そのぶん人の負担が減ります。
ウイルス除去フィルターの選定では、対象とするウイルスのサイズ、膜の完全性試験の組み方、前段の不純物負荷との相性が要点になります。装置が小さくなっても、この3つは変わりません。
※ 本ページはメーカー公式情報をもとにした紹介です。仕様・性能・適用範囲の詳細は公式情報をご確認ください。