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2026.11.06•島津製作所/Axio BioPharma

島津製作所、米Axio BioPharmaと培地最適化で協業

「CellTune Ver.2」と培地ブレンドキットを抗体の発現評価ラボで検証

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Photo: Rick Rothenberg / Unsplash

島津製作所は11月5日、米ウィスコンシン州のAxio BioPharmaと、AIを活用して細胞培養培地を最適化する協業を開始したと発表した。培養最適化支援ソフトウェア「⁠CellTune Ver.2⁠」と「⁠培地ブレンドキット⁠」を、Axioが持つ抗体発現・評価の技術と組み合わせる。提案した培養条件をAxioのラボで試験・評価し、結果を条件設計へ反映する反復的な最適化プロセスを検証する共同実証だ。

AIが提案するのは培地組成と培養環境の条件、入力は培養上清液の分析データ

CellTune Ver.2は、液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)による培養上清液の分析データをもとに、培地組成や培養環境などの最適な条件をAIが提案するソフトウェアだ。併せて使う培地ブレンドキットは、ベース培地と複数のサプリメントをキット化したもので、同社は提案された組成を迅速に調製できるとしている。

培地にはアミノ酸やビタミンなど多数の成分が含まれ、組成の組み合わせは膨大になる。同社は、培地の選定や組成設計が生産性・品質・コストを大きく左右する一方、これまでは研究者の経験に依存する部分が大きかったとしている。

実験を担うのはAxioの抗体発現・評価ラボ

今回の共同実証で培養条件を試験・評価するのはAxio側だ。島津の技術で提案された条件をAxioのラボで試し、その結果を次の条件設計へ反映する形で、データに基づく反復的な最適化プロセスを検証する。

Axioは抗体発現評価や培養条件を検証する実験基盤を持ち、医薬品開発を支援している。同社サイトによれば、ウィスコンシン州マディソンに抗体生産ラボ「Axio Forge」を置き、CHO細胞とHEK293細胞の一過性発現で、配列またはプラスミドから精製抗体の取得と純度・凝集・収量の分析までを扱う。

既存の「MediTune」との違いは担当範囲

島津には、すでに提供している培地最適化のサービスがある。AIカスタム培地開発サービス「MediTune」は、島津ダイアグノスティクスの培地製造ノウハウと組み合わせ、AIによる培地組成の設計からカスタム培地の供給までを一括で提供するもので、同社は再生医療や細胞医薬品を含む用途に対応し、研究用からGMP準拠グレードまで提供できるとしている。

今回の協業は、CellTune Ver.2と培地ブレンドキットを使う最適化のワークフローを、抗体の発現・評価の現場で試す共同実証だ。同社は、Axioとともにこのワークフローの実用性を評価するとしている。今後も国内外のパートナーとの連携で、北米市場をはじめとしたバイオ医薬品産業に貢献するとしている。

実務の確認ポイント培地最適化の導入における留意点

導入を検討するときにまず見るのは、提案の入力になる分析データだ。同社は、LC-MSによる培養上清液の分析データをもとにAIが提案するとしている。自社で測っている成分の種類と採取の時点、分析法が同社の想定と合うかを確かめることになる。

次に、提案された組成を自社で再現できるかだ。培地ブレンドキットのベース培地とサプリメントの構成が既存の培地・フィードの処方に置き換えられるか、スケールアップ後も同じ組成で調製できるかを見ておきたい。一過性発現での発現評価と、流加培養での生産工程とでは振る条件も評価指標も違うので、自社のどの段階に当てるのかを決めてから検討することになる。

委託や共同開発で使うなら、できあがった培地組成の権利と、実証で出たデータの帰属を契約で確かめておきたい。AIの提案をCMC(化学・製造・品質管理)の判断に使う場面では、提案の根拠になったデータと設定の記録を後から辿れるか(データインテグリティ)も確かめたい。ソフトの提供形態と実験データの保管場所は、7月の「CellTune Ver.2」世界同時発売の時点で示された内容から確かめることになる。

※ 本ページは2026年11月5日の島津製作所の発表をもとにした紹介です。詳細・数値は一次情報もあわせてご確認ください。

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本記事はメーカーの公式発表をもとに、Proglenth編集部が独自に見出し・要約・解説を加えて整理したものです。正確性には努めていますが、最終的な仕様・条件は各社の公式情報・一次情報をご確認ください。編集の考え方は編集方針に記載しています。

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