AseptiQuik は、開放環境でも無菌のまま2本の流路をつなげるコネクターです。動作は3つだけ。保護キャップをめくり、差し込み、隔膜を引き抜く。クランプも治具も溶着機も要りません。
シャットオフ弁を内蔵しているので、つないだあとに外しても液がこぼれません。
オスメスが無い、ということの効き方
このコネクターには接続側の区別がありません。同じ形の部品どうしが結合します。
地味に見えますが、現場では大きい差になります。オスメスがある方式だと、在庫を2種類持つ必要があり、組み立ての段階でどちらを付けるかを決めておかなければなりません。読み違えれば、無菌室に運び込んだあとでつながらないことに気づきます。区別が無ければ、在庫は半分になり、間違いようがなくなります。
閉鎖系での細胞製造では、1つの工程で何本もの接続が発生します。接続の数だけ判断の機会があるので、判断を減らす設計が効いてきます。
材質は3つに分かれている
本体はポリカーボネート、シールがシリコーン、めくる隔膜がポリエチレンです。高温向けの HT では、隔膜だけが疎水性のポリエーテルスルホンに替わります。
抽出物・浸出物の評価では、この3つを別々に見ます。液が触れる面積はシールと本体の内面で、隔膜は引き抜いたあと流路に残りません。ただし引き抜くまでのあいだは液に触れる可能性があるので、評価の対象からは外れません。
系列と口径の対応
C・G・L・S・X と系列が分かれていて、対応する口径がそれぞれ違います。細い側の S はホースバーブ 1/8・1/4・3/8 インチとサニタリ 1/4 インチで、少量の培地や試薬を移す用途に向きます。全体では、ホースバーブ 1/8 インチからサニタリ 3/4 インチまでの幅があります。
系列を混ぜるとつながりません。流路を設計する段階で、どの系列に揃えるかを決めておく必要があります。後から口径だけ変えようとすると、系列ごと差し替えになります。
導入で確認したいこと
- 流路全体で系列を1つに揃えられるか。揃わない場合、変換をどこに置くか
- チューブの外径・肉厚がホースバーブの適合範囲に入るか
- 高温での接続が発生するか(発生するなら HT の隔膜材質で評価をやり直す)
- 溶着機と併用する場合、どの接続をコネクターに寄せ、どこを溶着に残すか
溶着は装置が要るかわりに、つないだあとに切って再接続できます。コネクターは装置が要らないかわりに、1回きりです。汚染管理戦略の中でどちらを使うかは、接続の回数と場所で決まります。
※ 本ページは公開情報をもとにした紹介です。仕様・系列ごとの適合サイズは公式情報をご確認ください。
