商用製造へ移したい8項目のうち3番目

原材料と供給者を管理する

培地・樹脂・資材の供給者を認定し、届いたものを確かめる

いつまでに
PPQ のロットに使う原材料を発注する前(PPQ のロットに原料の別ロットを入れる計画とあわせて決める)
関わる人
品質保証・品質管理・購買・プロセス開発

この項目で確かめること7項目

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終えたときに手元にあるもの原材料ごとのリスクの区分と規格書、認定した供給者の一覧と品質の取り決め、CoA と自社の試験結果を照合した記録

なぜ必要か

培地、樹脂、フィルター、シングルユース資材は工程の性能と不純物に直接効き、供給者が製法や試験所を変えれば品質が知らないうちに動くため、供給者を認定して届いたものを自社で確かめる仕組みが無いと、PPQ で示した品質を商用生産で保てないからです。

見落としやすいこと

  • 供給者の試験成績書(CoA)に頼れるのは、自社の試験結果と照合してきた実績があり、その照合を定期的にやり直している場合に限られ、同一性の確認は CoA があっても省けません(21 CFR 211.84)。
  • 2022年にガンビアで小児用シロップと子どもの死亡との関連が疑われた事例では、製造元が溶剤の原料についてジエチレングリコールなどの混入を試験していなかったと、規制当局が指摘しました。
  • 研究用の試薬から GMP グレードへの切り替えを遅らせるほど、セルバンクのようにあとから変えられないものに影響が広がります。

進め方

  1. 原材料を一覧にし、品質への影響と供給が途絶えるリスクで区分します。

  2. 区分ごとに、規格書、受入試験の項目、CoA に頼る範囲を決めます。

  3. 供給者を評価して品質の取り決めを結び、複数ロットで適格性を確かめます。

  4. 受入試験の結果、逸脱、納期を追い、傾向が変われば認定を見直します。

  5. 変更の事前通知と、供給を終えるときの通知期間を取り決めに入れます。

判断の分かれ目

こういうときこうする

こういうとき供給者が試験所、製造所、試験方法を変えたとき

こうする照合の実績がその時点でいったん無くなるため、自社の試験と CoA の照合をやり直します。

こういうとき購買の理由で供給者を替えるとき

こうする品質部門を通し、工程の出力(力価、品質、不純物)で同等性を確かめ、承認書に書いた事項なら薬事の手続きも確かめます。

こういうとき供給者が1社だけの重要な原材料があるとき

こうする在庫を積むか、2社目を認定するかを決め、2社目の比較のデータを先に取ります。

自社でできるか、外に出すか

受入試験の一部は外部の試験機関に出せますが、供給者を認定し、結果から受け入れを判断するのは自社の品質部門です。

外に出すとき、先に相手に確かめること

  1. 製法、原料、製造所、試験方法を変えるとき、事前に知らせてもらえるか
  2. 供給を終えるときの通知期間
  3. CoA の試験方法と、試験を行った場所
  4. 動物由来成分の有無と、その素性の記録
  5. 樹脂やフィルムを変えるときの通知と、抽出物の試験の条件

読んで確かめる3本

まずこれ約5分

供給者管理と受入試験とは?CoA(試験成績書)をどこまで信じるか

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詳しく分かる項目:リスクの区分・規格書・供給者の認定・同一性の確認・CoA の照合

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詳しく分かる項目:GMP グレードと動物由来成分

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抽出物レポートに多くの物質が並んでいても、すべての毒性を調べる必要はありません。どこから先を評価するかを決める分析評価閾値(AET)の考え方、毒性評価から実条件での確認までの流れ、サプライヤーデータの読み方を解説します。

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このテーマを順に学ぶ

原料・資材をどう選び、受け入れるか全7回・約40分

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この項目の記事は第1回「供給者管理と受入試験とは?CoA(試験成績書)をどこまで信じるか」です。

使える手段

決まり(ガイドライン)


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