商用製造へ移したい8項目のうち7番目

承認申請の品質の資料をまとめる

製造と品質の情報を CTD の Module 3 に並べ、記録で支える

いつまでに
承認申請の前(PPQ、分析法バリデーション、安定性の報告書がそろわないと書き上げられないため、それぞれの完了時期から逆算して日程を組む)
関わる人
薬事・品質保証・プロセス開発・品質管理(分析)

この項目で確かめること7項目

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終えたときに手元にあるものModule 3 の原稿と、その要約(QOS)、項目ごとに根拠の報告書と生データまでたどれる対応表

なぜ必要か

Module 3 は審査で製造と品質を判断する資料の本体で、承認前の査察ではその記載が製造所の手順書や製造記録と1つずつ突き合わされるため、記載を支える記録がそろっていなかったり、申請後に現場で変えたことが反映されていなかったりすると、承認が止まるからです。

見落としやすいこと

  • 日本では、承認申請書の製造方法欄と規格及び試験方法欄に書いた内容が承認事項になり、細かく書いた条件ほど、承認後に変えるときに一部変更承認申請か軽微変更届出が要ります。
  • 承認前の査察での典型的な指摘は、申請書に書いたことと現場でやっていることの食い違いで、多くは申請してから査察までのあいだに現場で変えたことから生まれます。
  • 米国 FDA は2017年5月5日から、新薬や生物学的製剤の承認申請に eCTD での提出を義務づけています。
  • 2024年9月から、一変のうち品質への影響が中等度で一定の条件を満たす変更を、40営業日で審査する手続きの試行が始まっています。

進め方

  1. Module 3 の項目ごとに、根拠になる報告書と生データの置き場所を対応表にします。

  2. 足りない報告書(PPQ、分析法バリデーション、安定性、ウイルスクリアランス)の完了時期を確かめて日程を組みます。

  3. 承認事項にする範囲と、軽微変更届出の対象を薬事と決めます。

  4. 原稿を書き、記載と手順書・製造記録を1つずつ突き合わせます。

  5. 申請後に現場で変えたことが、変更管理と当局への手続きに乗っているかを、査察の前に確かめます。

判断の分かれ目

こういうときこうする

こういうとき承認後に動かしたい条件があるとき

こうする開発で示した範囲を根拠に、承認書の記載の程度と変更の区分を申請の時点で決めます。

こういうとき新しい資材の供給元に DMF や MF の登録が無いとき

こうする記載に要る情報を供給元から受け取れるかを、資材を採用する前に確かめます。

こういうとき申請後に工程の条件や分析法を変えたとき

こうする変更管理を通して当局への手続きが要るかを確かめ、申請書の記載とずれたまま査察を迎えないようにします。

自社でできるか、外に出すか

CTD の作成は、薬事の受託企業に支援を頼めます。記載の根拠になる製造記録やバリデーションの報告書は、自社と製造の受託先がそろえます。

外に出すとき、先に相手に確かめること

  1. Module 3 の根拠になる製造記録とバリデーションの報告書を、申請に使える形で出せるか
  2. 受託先の製造所の情報と、GMP の適合の状況
  3. 申請後に受託先で手順を変えるとき、事前に知らせてもらえるか
  4. 承認前の査察に、受託先の担当者と記録で対応できるか

読んで確かめる3本

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このテーマを順に学ぶ

申請と承認後の変更全11回・約64分

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この項目の記事は第1回「CTDとは?承認申請資料の5つのモジュールに何を書き、なぜ承認後の変更にかかわるのか」です。

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