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2026.09.22•富士フイルム

富士フイルムと大鵬薬品、ADC製造技術で提携

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Photo: National Cancer Institute / Unsplash

大鵬薬品工業と富士フイルムは8月3日、次世代の抗体薬物複合体(ADC)の製造技術を共同で開発する戦略的パートナーシップを結んだと発表した。対象は大鵬薬品が「⁠AraLinQ⁠」プラットフォームで創製したADCで、両社は製造プロセスの最適化に取り組む。

子会社化したAraris社の技術が臨床段階へ

AraLinQは、スイスのパウル・シェラー研究所からスピンオフしたAraris Biotech AGが持っていたADCリンカーの基盤だ。大鵬薬品は2025年3月にアラリス社の子会社化を発表し、がん領域のポートフォリオを広げる買収として取得した。

2026年4月28日には、大鵬オンコロジー・大鵬薬品・アラリス社が、AraLinQで作ったADC「⁠ARC-02⁠」を第I相臨床試験に進めると発表した。米FDAのIND審査期間が終わり、用量漸増試験を始められる状態になったという内容で、最初の患者への投与は6月23日に発表されている。今回の提携は、この技術を商用規模で作れる形にするためのもので、富士フイルムはバイオCDMO事業で積んだ抗体医薬の工程開発と製造の実績を持ち込む。

抗体を改変せず、Fc領域の特定部位へ結合

ADCは、抗体に細胞毒性のある薬物をリンカーでつないだ分子だ。従来の方法では抗体のリジン残基やシステイン残基を狙って反応させるため、薬物が0個の抗体から8個の抗体までが混ざったロットができる。付いていない抗体は効かず、付きすぎた抗体は凝集しやすく血中から早く消える。

AraLinQは、ネイティブの抗体を改変せずに、Fc領域の特定の位置(Q295)へ部位特異的に結合させる技術だ。抗体側に変異を入れて反応点を作る方式と違い、既存の抗体をそのまま使える。結合の数と場所が決まれば、DAR(薬物抗体比)の分布はロットごとに動かなくなる。

実務の確認ポイント国内でADCを委託する際の留意点

グループ会社の富士フイルム富山化学は、2027年からADCの一貫製造サービスを始める予定で、同社によれば国内初となる。抗体の製造、コンジュゲーション、製剤までを日本国内で通す体制だ。ADCの工程は、抗体の生物学的製造、コンジュゲーションでの高薬理活性物質(HPAPI)の封じ込め、製剤の無菌操作と、それぞれに別の設備と管理が要る。国内で委託先を探す場合は、2027年に始まる富山の一貫製造がこのうちどこまでの工程を受けるかが、次に確かめる点になる。

※ 本ページは2026年8月3日の発表をもとにした紹介です。提携の範囲・時期・条件の詳細は公式情報をご確認ください。

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本記事はメーカーの公式発表をもとに、Proglenth編集部が独自に見出し・要約・解説を加えて整理したものです。正確性には努めていますが、最終的な仕様・条件は各社の公式情報・一次情報をご確認ください。編集の考え方は編集方針に記載しています。

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