原因の分からない問題が起きている8項目のうち8番目

原因調査の分析を外に頼む

何を知りたいかと、結果を何に使うかを決めてから出す

いつまでに
試料を送る前(調査の期限から逆算して、結果を受け取る日を決める)
関わる人
調査の担当(分析・品質保証)、購買、受託先

この項目で確かめること6項目

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終えたときに手元にあるもの依頼の範囲(知りたいこと、試料、分析法、判定)を書いた依頼書、品質に関する取り決め、受託先での移管か確認の記録、生データつきの報告書

なぜ必要か

外に出した分析の結果で判断する責任は依頼した側に残り、受託先の記録が薄ければ、出荷や調査の結論の根拠が崩れるからです。2025年1月にFDAが受託試験所に出した警告書では、試験の記録に見出しも説明もない数字が2行あるだけで、そこで試験された原薬は不良医薬品にあたると判断されました。

見落としやすいこと

  • 試験を外に出しても、その結果を使って出荷を決める責任は、依頼した側に残ります。
  • 受託先が日々のシステム適合性試験に合格していても、それだけでは、その試験室でその方法が使える証拠にはなりません。
  • FDAは2022年8月、使っている試験法が製品の試験に適していることを確かめていなかった受託試験室に、警告書を出しています。

進め方

  1. 知りたいことと、結果で決めることを書きます。

  2. 結果をGMPの判断に使うかを決め、受託先に求める水準を決めます。

  3. 候補に同じ質問票を送り、分析法・実績・記録の扱いを比べます。

  4. 品質に関する取り決めと依頼書を交わし、移管か確認の要否を決めます。

  5. 試料を送り、生データつきの報告書を受け取って、自社で照査します。

判断の分かれ目

こういうときこうする

こういうとき結果をロットの出荷や調査の結論に使うとき

こうするGMPで試験できる受託先を選び、移管か確認を済ませてから測ってもらいます。

こういうとき原因の当たりをつけるだけで、判断には自社の試験を使うとき

こうする研究目的の分析として頼み、その結果を判断の根拠に使わないことを調査の記録に書いておきます。

こういうとき受託先が生データや監査証跡を見せられないとき

こうする出荷や調査の結論の根拠には使えないため、別の受託先を検討します。

自社でできるか、外に出すか

外に出すとき、先に相手に確かめること

  1. GMPの試験として行えるか(当局の査察の履歴を含めて)
  2. その分析法の移管か確認を、こちらの試料で行えるか
  3. 生データと監査証跡を、どの形で受け取れるか
  4. OOSや逸脱が出たとき、何日以内に知らせるか
  5. 結果が出るまでの日数と、試料の保管の条件

読んで確かめる5本

まずこれ約6分

分析法の移管とは?別の試験室でも同じ結果が出ることを、どう確かめるのか

分析法の移管とは、ある試験室で確立した試験法を別の試験室へ移し、受け手がその方法を送り手と同じ水準で使えることをデータで示す手続きです。手順書を渡すだけでは結果が合わない理由、USP〈1224〉の4つのやり方、比較試験の組み方と許容差の決め方、外れたときの切り分け、薬局方の方法の扱い、移管の前に決める順番を解説します。

約6分

データインテグリティ(ALCOA+)とは?医薬品の記録はなぜ問われ、現場のどこで崩れるのか

データインテグリティとは、医薬品の製造と試験の記録が、抜けなく、食い違わず、事実どおりに保たれていることです。規格に合格していても記録が問われる理由、ALCOA+の9つの性質、現場で崩れやすい3つの場面、FDA警告書の2つの実例、紙と電子が混ざる試験室で決めておくこと、自部署と委託先で確かめる順番を解説します。

約6分

ベリフィケーションとは?バリデーションとの違いと、試験法でどちらが要るのか

ベリフィケーション(verification)とは、決められた要求事項を満たしていることを、客観的な証拠で確かめる作業です。バリデーションと何が違うのか、試験法ではどちらが要るのか、薬局方の試験法で何を確かめるのか、どこで取り違えやすいのか、自分の規格書で何から確かめるのかを解説します。

約6分

CDMO・CMO・CROの違いとは?製造の委託先は何を比べて選ぶのか

CDMO・CMO・CROは、医薬品の開発・製造・試験を請け負う会社の呼び名です。3つは何が違い、何を頼めるのか、なぜ薬の種類で頼む相手が変わるのか、候補は何を比べて選ぶのか、委託しても残る責任は何かを、はじめての人向けに解説します。

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GLP・GMP・GCPとは?3つの基準は何を守り、なぜ分かれているのか

GLP・GMP・GCPは、医薬品の開発から製造までのあいだで、動物などで行う安全性の試験、薬の製造、ヒトで行う臨床試験(治験)をそれぞれ受け持つ3つの基準です。それぞれが何を守るのか、なぜ3つに分かれているのか、GLPが生まれるきっかけになったIBT事件、取り違えやすい点、ある試験をGLPで行うかを決める順番を解説します。

詳しく分かる項目:GMPの判断に使うか

このテーマを順に学ぶ

分析法バリデーションと試験の信頼性全9回・約57分

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この項目の記事は第7回「分析法の移管とは?別の試験室でも同じ結果が出ることを、どう確かめるのか」です。

使える手段

決まり(ガイドライン)


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