品質試験を整えたい9項目のうち9番目

外部の試験機関を使い分ける

どの試験を外に出し、何を取り決めておくかを決める

いつまでに
外に出す試験の結果を、出荷や申請の判断に使い始める前(品質の取り決めは契約の前に結ぶ)
関わる人
品質保証・品質管理(分析)・購買・薬事

この項目で確かめること6項目

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終えたときに手元にあるもの外に出す試験と委託先の一覧、品質の取り決め、分析法の移管の報告書、委託先の監査の記録

なぜ必要か

ウイルス試験や特殊な分析のように自社で持てない試験は外に出しますが、委託先で同じ試料から同じ数字が出ることを確かめず、生データの受け取り方も決めずに頼むと、規格外や査察の指摘が出たときに説明の材料が手元に残らないからです。

見落としやすいこと

  • 試験を外に出しても、委託した作業がきちんと管理されるように仕組みを整える最終的な責任は、委託した側に残ります(ICH Q10 2.7、EU GMP 第7章)。
  • FDA は2025年1月、原薬の試験を受託していた機関に警告書を出し、NMR の試験記録に見出しも説明もない数字が2行あるだけだったことを指摘しました。
  • 含量試験の移管で平均値の差を2%以内に置く例はよく挙がりますが、規格に書かれた値ではなく慣行で、ばらつきの大きい力価試験に同じ数字を求めるのは適切ではありません。

進め方

  1. 試験項目ごとに、自社で測るか外に出すかを一覧にします。

  2. 候補の委託先の基準(GMP・GLP)、設備、査察の履歴を、同じ質問票で比べます。

  3. 品質の取り決めを結び、標準品と生データの扱いを決めます。

  4. 分析法を移管し、両方の試験室で同じ結果になることを確かめます。

  5. 定期の監査と、委託先のデータの傾向を見る仕組みを置きます。

判断の分かれ目

こういうときこうする

こういうとき移管の結果が許容差を外れたとき

こうする結果を見てから基準を緩めず、装置、試薬、操作、検体の順に差の出どころを切り分けます。

こういうとき非臨床の試験のデータを申請に使う可能性があるとき

こうする試験を始める前に GLP で行うと決めて委託先に知らせます。終わった試験をあとから GLP の試験に変えることはできません。

こういうとき委託先が規制当局から重い指摘を受けたとき

こうするその試験室の結果を使った判断を見直し、代わりの委託先と移管にかかる期間を見積もります。

自社でできるか、外に出すか

試験の種類ごとに、GMP の試験室、GLP の試験施設、ウイルス試験の専門の会社などに分けて頼めます。

外に出すとき、先に相手に確かめること

  1. GMP(または GLP)の適合を、どの当局の査察や調査で確かめているか
  2. 生データと監査証跡を、どの形で受け取れるか
  3. 規格外や逸脱が出たとき、何日以内に誰へ連絡するか
  4. 使う標準品のロットと有効期間を共有できるか
  5. 試験法、装置、試験室を変えるとき、事前に知らせてもらえるか

読んで確かめる5本

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このテーマを順に学ぶ

はじめての医薬品製造全9回・約59分

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この項目の記事は第7回「CDMO・CMO・CROの違いとは?製造の委託先は何を比べて選ぶのか」です。

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