まずこれ約10分
初回投与量はNOAELとMABELのどちらで決まるか
抗体医薬の初回投与量は、動物のNOAELだけでは決まりません。TGN1412事故では0.1 mg/kgが人のCD28受容体の86〜91%を占め、重篤な反応を招きました。受容体占有率と種差という2つの軸から、NOAELとMABELのどちらを採るかを整理します。
詳しく分かる項目:初回投与量・最大曝露と増量・見張り投与
非臨床・臨床へ進めたい10項目のうち10番目
初回投与量、用量の上げ方、安全の見張り方を決める
終えたときに手元にあるもの初回投与量と最大曝露の根拠、用量の段階と上げ方の基準、見張り投与の手順、中止の基準、PK・PD・ADA の測定計画を書いた治験実施計画書
人での最初の試験は、非臨床の結果がどこまで人に当てはまるか分からないまま始めるため、初回投与量、用量の上げ方、1人目の様子を見てから次に進む手順、止める基準を前もって決めておかないと、被験者の安全を守れないからです。
非臨床の結果から、初回投与量・最大曝露・注意して見る影響を決めます。
用量の段階、増量を判断する基準、見張り投与の手順を決めます。
PK・PD・ADA の採血時点と測定法を決めます。
中止の基準と、重い反応が出たときの体制を、実施医療機関と決めます。
治験実施計画書と同意説明文書にまとめ、治験届の記載とそろえます。
こういうとき免疫を活性化する分子や、種差が大きいと疑われる標的のとき
こうするMABEL から初回量を置き、見張り投与で1人ずつ進めます。
こういうとき毒性試験の曝露との倍率が小さいとき
こうする増量の幅を狭め、最大曝露を低めに定めます。
こういうとき抗がん剤で患者を対象にするとき
こうするICH S9 の考え方で開始量と増量を決めます。
第1相は、初回投与試験の経験がある実施医療機関と、臨床開発の受託企業(CRO)と組んで行うことが多くあります。
まずこれ約10分
抗体医薬の初回投与量は、動物のNOAELだけでは決まりません。TGN1412事故では0.1 mg/kgが人のCD28受容体の86〜91%を占め、重篤な反応を招きました。受容体占有率と種差という2つの軸から、NOAELとMABELのどちらを採るかを整理します。
詳しく分かる項目:初回投与量・最大曝露と増量・見張り投与
約5分
動物で毒性が出なかった量(NOAEL)から、人で最初に試す量の上限(MRSD)は数十分の1まで下がります。体表面積で直すHEDと安全係数10の意味、報告書で確かめる点、抗体や抗がん剤で手順が変わる理由を、計算式なしで解説します。
約5分
PD(薬力学)評価とは、薬が体の中で標的に結びつき、期待した変化を起こしているかを、血液や組織の指標(バイオマーカー)で確かめることです。効かない原因の切り分け方、マーカーが動いても効くとは限らない理由、モダリティごとの測り方、用量の決め方、報告書で確かめる点を解説します。
詳しく分かる項目:測るもの
約6分
GLP・GMP・GCPは、医薬品の開発から製造までのあいだで、動物などで行う安全性の試験、薬の製造、ヒトで行う臨床試験(治験)をそれぞれ受け持つ3つの基準です。それぞれが何を守るのか、なぜ3つに分かれているのか、GLPが生まれるきっかけになったIBT事件、取り違えやすい点、ある試験をGLPで行うかを決める順番を解説します。
詳しく分かる項目:実施の基準と国内の指針
このテーマを順に学ぶ
この項目の記事は第8回「初回投与量はNOAELとMABELのどちらで決まるか」です。
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計算ツールHED換算・初回投与量(MRSD)動物で安全だった量は、人ならどのくらい?受託企業